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By Takehiko TSUBAKINO/FISH NUDIST on 2015.03.21

サヨリ 可憐から妖艶へ =Fish Nude #4=

永遠の少女、サヨリ

 

サヨリ。サ行で始まる静かな御名前、サバみたいに濁音もない。この魚に対する人間の思い入れが出てます。さらに見た目も清らか、切った中身も清らか。ギャップがないですね、トータルで可憐。この時点で少々エロさには欠けます。

世には「サヨリスト」という言葉がありますNE。サヨリを釣るのが大好きな人のことです。たしかに清らかな女性のようなその姿に、ファンになるのも分かります。私も昔、日本海の天の橋立の辺りで、雪が降る中、サヨリ釣りをしたことがあります。隣の人がサンマくらいの大きさのを釣ってて羨ましかったですね。まあホント綺麗でしたよ。サヨリ的には老練な成魚でも、サヨリストから見ればイメージ上は永遠の少女(笑)。

 

サヨリの切り落とし、薄造り、博多造り

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

〈切り落とし、薄造り、博多造り〉

 

特徴的なSASHIMIとなる。

 

小さな稚魚だったり、シラウオなどはそれこそ全身透明なのですが、何十センチか大きさのある魚で、穢れず透明なまま。これはサヨリだけですね。

カラダも淡いブルーと銀と透明だけで出来ており、細長いので〈木の葉造り〉や〈細造り〉など特徴的な刺身に自然となります。

 

サヨリの木の葉づくり

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

<この左にある葉っぱみたいに並べたのがサヨリで、「木の葉造り」です。他はアワビとガシラです>

 

SASHIMIし続ける。Fish Nudistとして。

 

人間離れならぬ魚離れした姿をしてるので、ナニしてもサマになるわけです。最初ギャップがなくてツマラナイ、というようなことを言ったんですが、fish nudistとしては、そこを。〈可憐さ〉からどこまで〈妖艶さ〉を絞りだせるか。これからもsashimiし続けます。

 

サヨリの切り落とし

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

〈切り落としを箸で挟んだところ 挟み位置は真ん中やや右でR。〉

 

ま、今日はちょっと食べてみますか。

 

まず箸で挟んだだけでイイ。御sashimiの美しさの一面が出ています。今度皆さんも、サヨリのsashimiを箸で挟んでみてください。脂が少ないのでピッと張っていて、これ、いろんなツマみ方するだけでも飽きないです(笑)。店の人に早く食べろよ、と思われても、ちょっと待ってもらってください。フツーにペラっとつまむんではなくて、真ん中をキュッとウエストを絞る感じにするのがコツです。

 

サヨリの醤油づけ

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

〈そして満足したら醤油に付けましょう〉

 

これがまたイイ。トロみたいに脂で弾かれることなく、包丁の切れ目にススッと醤油が入ります。それが透けて映える、ちょっと滴る醤油の濃淡。醤油まで美しく見えてくる、いや〜スバラシイ!

 

こうやっていつも食べる前に果ててます。

 

<つづく>

 

椿野武彦/FISH NUDIST

書道家として日本語・中国語の書を修めた後、トルコへ2年間のカリグラフィー留学へと向かう。現地では、アラビア語の書を学ぶ日本人として注目を集めたが、留学期間終了に伴い日本へ帰国。 現在は、魚への愛が高じ、写真家としての活動も活発に行なっている。彼の撮るSASHIMIは、既に欧米のメディアを通じて世界へ発信されているが、当メディアでは、彼の作品だけではなく、「魚の最も美しい姿を撮っていきたい」という彼の想い、"魚のエロ本 Fish Nude"と独特の世界観、表現で語られる世界をお楽しみいただきたい。 (編集による紹介)

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