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By Takehiko TSUBAKINO/FISH NUDIST on 2015.07.18

カンパチ 氷河の魚 =Fish Nude #21=

間八は、ブリと似てる魚と思われていませんか。どうしてこうなったのかわかりませんが、アジとサバくらい違いますよ。例えがイマイチですかね。

 

今回はカンパチの魅力にだんだんと迫っていきたいと思います。まずはいろいろな魚に混ぜてひっそりと外見から。一番上部に、サバに隠れている大きなサクがカンパチです。ブリ(ハマチ)の青緑色とは違って、黄金色を帯びている、なんともいえない色なんですよ。まず皮をむかないで5時間くらい鑑賞しましょう。もちろんアイスパックをひいてイタワリながら。

 

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

手前のはマグロですけども、真っ赤ですね、ブリでも天然のものはやや赤いですけどもカンパチは透け透けですよ。これを夕暮れに一枚ずつ剥がして楽しみます。

 

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

皮と肉の際<キワ>の、脂と薄皮が、とんでもなく繊細。ブリにこれが出来ますか。いや出来まい。

 

どこかのお寿司屋さんで、青魚の握りを出すときに、注文が入ったぶんだけそのとき初めて皮から切り分けていく、という話を聞いたことがありますが、たしかに脂の光が違いますよ。ほんとは皮から離した瞬間から酸化していき、みずみずしさ、エロさは失われていきますから。

 

この脂のサシ。氷河か樹氷のような。パッと見なら、魚の刺身肉の中で、宇宙一、美しいのではないかと思います。

 

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

あとはブリになくてカンパチにあるもの。それは弾力。薄造りを重ねて盛ると、こんんなふうにクネクネさせて形を保てるのはカンパチだけです。普段は平造りで出されることが多いので、あまり薄造りを見ることもないですが、私はこの魅力に憑りつかれてしまったんです。

 

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

つづく

 

 

椿野武彦/FISH NUDIST

書道家として日本語・中国語の書を修めた後、トルコへ2年間のカリグラフィー留学へと向かう。現地では、アラビア語の書を学ぶ日本人として注目を集めたが、留学期間終了に伴い日本へ帰国。 現在は、魚への愛が高じ、写真家としての活動も活発に行なっている。彼の撮るSASHIMIは、既に欧米のメディアを通じて世界へ発信されているが、当メディアでは、彼の作品だけではなく、「魚の最も美しい姿を撮っていきたい」という彼の想い、"魚のエロ本 Fish Nude"と独特の世界観、表現で語られる世界をお楽しみいただきたい。 (編集による紹介)

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