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By Takehiko TSUBAKINO/FISH NUDIST on 2015.10.11

いわゆる下魚の美 =Fish Nude #27=

私はたまに「刺身の会」をやります。20名様程度までの人に対して、刺身を食べていただく会です。それは別に、高級すし店のように、儀式のように畏まって握りを出して、神妙に食べていただくようなものではありません。それならたくさんお店があります。皆さんが思い思いの話をされていたり、好きな音楽を聴いていたりする環境の中で、食べてみたいな、という刺身をご自身のペースで楽しんでいただくものです。

 

通常の家庭料理なら、ホームパーティなどが催されたときに、自由に食べたりする機会は多いでしょうが、刺身となるとハードルが高くて、未知の体験になる方が多いだろうと思ったのが最初です。お店では商業的に出てこない魚や部位を紹介して胸キュンも可能。刺身の会はお店ではないので、売れる、売れないとか、ぜんぜん気にしなくてよいのです。Paradisoです。ワーイ!

 

これと似たようなことで、結構イイのに写真がないので、私が撮りはじめた写真、それはいわゆる下魚(げぎょ)と言われる箸にも棒にもかからない魚です。釣りの対象でもないし料理にも出ないんです、「下町から、モデル発掘した!」みたいなものです。いや、鯛みたいな「最初から美人」でもいいんですよ、別に。。。

 

 

<鼠鯒 (ネズミゴチ)の平べったいお口を眺める>

 

ネズミゴチ

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

なかなか良いんですけどねぇ~ これ。鯒(コチ)といえばマゴチがもう王道で、鼠コチなんてもう無視されているような存在。普段は市場で二束三文で並んでて、トロ箱の隅にフテ寝してますよ。

 

 

<それが刺身にするともう上品な白身で。。。>

 

上品な白身

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

Victoria’s Secretのランウェイに出した気分…ウットリ。

 

 

<美女のいそうな下町にやってきました!!! >

 

美女のいそうな下町

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

農道沿いの小川。遠い昔、このあたりで釣りもしたかな・・・流れがすこし緩く深くなった橋の下に、名もなき雑魚たちが集まっています。それを大きな網で、文字通り一網打尽に掬い上げるのです。

 

 

<ざっと100匹ほど。オイカワ、カワムツ、カマツカの混在。>

 

オイカワ、カワムツ、カマツカの混在

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

これでヌーディストビーチを作るんです。

 

 

<ビーチの一人が、私を驚いてみている>

 

ヌーディストビーチ

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

このカマツカという魚は、まだ自分が水の外に出たことも気づいていません。ヒレは立ったまま。これが堪らなくイイんです。でもこの2秒後には、背びれはペタッと寝てしまいます。

この雑魚たちもほとんど食用でも釣りの人気魚になることもないので、人の目に触れませんが、とても美しく、もっと激写していきたいですね。 

 

<つづく>

 

椿野武彦/FISH NUDIST

書道家として日本語・中国語の書を修めた後、トルコへ2年間のカリグラフィー留学へと向かう。現地では、アラビア語の書を学ぶ日本人として注目を集めたが、留学期間終了に伴い日本へ帰国。 現在は、魚への愛が高じ、写真家としての活動も活発に行なっている。彼の撮るSASHIMIは、既に欧米のメディアを通じて世界へ発信されているが、当メディアでは、彼の作品だけではなく、「魚の最も美しい姿を撮っていきたい」という彼の想い、"魚のエロ本 Fish Nude"と独特の世界観、表現で語られる世界をお楽しみいただきたい。 (編集による紹介)

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