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By Hiroyuki Toyokawa on 2016.06.11

The motion & The moment. #東京から東京へ25時間。

<東京から東京へ25時間>

 

東京に帰る日。

いや、父島も東京か。

 

父島が東京というのも、本当に便宜的なものでしかない。

 

乗車率100%以上の通勤電車もない。

下を見ながら蟻のように行進する人たちも見かけない。

これといった閉塞感もないし、なにかに群がる様子もない。

信号はほとんどない。。

 

いわゆる『東京』ではない。

 

自然を中心とした『島』が持つ独特の雰囲気で満たされている。

 

 

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<瞬間が織りなす悠久の時間>

 

穏やかな天気の中。

時折吹く風が、水面を揺らす。

 

透き通った水の色は、グリーンのようなブルー。

水深の浅い所では淡く、深い所では濃く。

風に揺れながらグリーンから青へと、ゆらゆらと移ろいゆく。

 

 

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波打ち際。

珊瑚の欠片で形成された砂浜に、波が寄せる。

 

近づいて1/4000秒でシャッターを切った。

 

小さな波でも、砕ける瞬間は躍動的だ。

この島が、長い長い時間を掛けて形成された。

その悠久の時間の中で、1/4000とか1/8000とか、

もっともっと細かい瞬間が織り重なって、現在へと続いている。

自分が生きてる瞬間は、この波が砕ける瞬間くらいに短く、躍動的のかもしれない。

 

地球や宇宙、自然の時間軸は凄まじい。

 

 

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出航の時。

客船は数日に1回出航する。

その船を見送る島民たちが、小さな港に三々五々集まってくる。

習慣なのだろうか、どことなくみんな出航の時を楽しみにしているような感じがした。

 

別れの言葉を叫ぶ人たち。

水際で、それとなく警戒している警察官。

大きく手を振る人たち。

今まさに出航しようとしている船を、ただただ眺める人たち。

 

それぞれの見送り方があるのだろう。

 

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出航して間もなくすると、何隻ものクルーザーが客船を追いかけてきた。

次から次へと、十数隻のクルーザーが勢い良く追いかけてくる。

 

「いってらっしゃーい!」「また。来いよー!」と何度も叫びながら。

 

 

客船に追いついて並走していると、クルーザに乗った人たちは、

「いってらっしゃーい!」「また。来いよー!」と叫びながら、

次々に海へと飛び込んでいった。

 

どうか安全に帰ってね。そしてまた遊びに来てね。と願いを込めて。

 

甲板からその様子を眺めていると、このクルーザーに乗ってる人たちは全く知らないのに、

何故だか胸が熱くなってきた。

島の人の暖かさに。

綿々と受け継がれる、島の暖かさが感じられた。

 

 

 

一人一人の、島を思う静かなるエナジィを。

形にして表現すると、ダイレクトに伝わる。

そんなアナログな感情を、目の当たりにさせられた、

東京都・父島の旅だった。

 

 

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豊川 裕之

東京写真学園卒。 写真を撮りながら7ヶ月で25カ国を周り世界一周。 ふとした瞬間や仕草、バランスなど、自分自身の感覚で切り取れるツールが自分にとっての写真であり、魅力だと感じます。 現在はフリーアシスタント・フリーカメラマンとして活動。

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