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By Hiroyuki Toyokawa on 2016.06.04

The motion & The moment. #オガサワラ・レイトショウ

<父島劇場の公演は日没開演>

 

小笠原の主役は紛れもなく自然だ。

海も山も、動物も植物も、昼も夜も。

 

陽の光に照らされた小笠原の海は、吸い込まれそうなグラデーションの青を演出する。

ジャングルの様に群生する亜熱帯の植物たちは、陽の光に照らされ、さらに勢い良く各々の緑を輝かせる。

 

陽が沈んだ島では、昼には見られない顔がある。

もちろん主役は自然だ。

チチジマ・レイトショウを見に、夜の島を徘徊しに行こう。

 

 

 

 

 

 

<オガサワラ・レイトショウ>

 

父島には、そこかしこに天然記念物が生息している。

陽が沈み、夜の帳が下りた頃。

月の光がポツンと照らされた空に、大きな羽を広げて滑空する『オガサワラオオコウモリ』が見えた。

オガサワラオオコウモリは天然記念物としてだけではなく、種の保存法により国内希少野生動植物種にも指定されている。

 

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島の植物園に行くと、オガサワラオオコウモリが果実を食べにやってきた。

ガサガサと音を立てて、茂みの中で果実を探していた。

あたりを懐中電灯で照らしながら見回すと、バナナの花が咲いていた。

初めて見るその姿は、妖艶で舞台で華やぐ女優の様な風貌でした。

 

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道端にはオオヒキガエル。

サイズもさることながら、体を覆うボツボツが厳しい。

本来はサトウキビ畑の害虫駆除の為に、海外から移入された種だったが、

体内に毒を持つことや、貴重な在来種を食べてしまうことで、

特定外来生物にしてされ、駆除の対象となっている。

 

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真っ暗な道を、心もとない懐中電灯の光を頼りに進んで行く。

脇に目をやると、昼間とは違った植物たちの生き生きとした姿がそこにはあった。

 

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さらに海辺に足を運んでみる。

夜の海辺は真っ暗で、遠くにポツンと灯台の灯りが見える。

 

懐中電灯で足元を照らしながら、ゴツゴツした石の海岸を歩くと、

そこにも夜の海辺を闊歩する生き物がいた。

 

 

ミナミイワガニ。

 

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ムラサキオカヤドカリ(天然記念物)

 

誰かがペイントした貝殻を棲家にしている。

これでは、目立ってしょうがない。

いや、むしろ天然記念物だから、こっちの方が人目について、踏まれないで済むのかもしれない。

サイケデリックなペイントがちょっと滑稽にみえるが、愛着を持てる風貌だ。

 

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さらに、ムラサキオカヤドカリ。

こちらもペイントされた貝殻を棲家としたヤドカリ。

漫画のキャラクターみたいでかわいい。

なかなか警戒心が強くて、近くによると貝殻に収まってしまってピクリとも動かない。

 

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夜に活動する動植物が、こんなにも面白いとは思わなかった。

彼らが活動する森の中に、人間はそっとお邪魔させていただく。

静まり返った空間で、活発にうごめく静かなるエナジィ。

 

 

続く。

豊川 裕之

東京写真学園卒。 写真を撮りながら7ヶ月で25カ国を周り世界一周。 ふとした瞬間や仕草、バランスなど、自分自身の感覚で切り取れるツールが自分にとっての写真であり、魅力だと感じます。 現在はフリーアシスタント・フリーカメラマンとして活動。

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