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うつくしきふつう =チャーミングBrussels=

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ホットチョコレートが飲みたい。

 

ここ最近の急な極寒の中、体を丸められる限り丸めコートにうずくまりながらよく思うことだ。

 

そんな中、最高のチョコレートを口にしたベルギーを思い出した。定番な連想かもしれないが、ブリュッセルはチョコレートのみならず、街全体がスウィートだった。

 

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あまりにも有名な小僧に挨拶をしに行くと、なんと、

 

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おめかしをしている。

 

 

とても愛くるしいカウンターパンチの余韻に浸りながら、路地に入る。

と、おじさまもまた、おめかしをしている。

 

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小僧と同じテーマのそのスタイルの人々で溢れていた。聞くと、年に一度だけ開催されるビールのお祭りとのことだ。町中にピンクの像のモチーフを身につけた穏やかな酔っ払いたち、と小僧。なんともチャーミングな光景。

 

 

人の手によって産まれた巨大カーペット

 

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今回この日にブリュッセルに来た理由。フラワーカーペット。

2年に一度だけ、たった4日間。そのために、職人たちが、自分たちの手で花を敷き詰め、一度では視界にも入りきらないほどの大きさの絨毯を作る。

 

たった4日のために。

 

どれだけの労力と時間と花の量と人と想いが関わっているんだろう、なんてことはその瞬間は冷静に考える間も無く、わたしはただただ圧倒され、うっとりと観入っては、カメラに収めたい欲、でも入りきらない、やっぱり自分の目に焼き付けたいとまた観入る、という謎の忙しいループに入っていた。

 

”お花のカーペット”。言葉より何十倍ももっと、現地でしか味わえないその究極に愛の詰まったチャーミングでうつくしい空間。

 

ビールとムール貝

 

ブリュッセル中心のその抜けるように広い広場を一歩路地に入ると、迷路のごとく枝分かれしている。そして、お気に入りをみつけてねと挑戦されているように立ち並ぶのは、ムール貝レストランとビアホール。すっかりカーペットでこころ満たされ、こんどはおなかを満たす番だ。

 

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おもしろいのは、先ほどの、あまりにもうつくしい象徴のような広場から一転、これが市民の日常なんだなと言わんばかりの、ひとくさいというか、リアルな、ガヤついた光景。

迫力のあるバケツいっぱいのムール貝白ワイン蒸しを食べ、30種類ものドラフトビールからお気に入りを選び、”本来の”ブリュッセルに飛び込むべく全力で飲み歩いた。

 

ひとと酒の間を縫い歩くとたびたび出会うのは本物の小僧をモチーフとしたパロディのようなユニーク小僧たち。店によってまるっきり違う”おめかし”をしているその姿は、やっぱりきれいだけでない、チャーミングなブリュッセルの町を現しているようだった。

 

 

 

 

 

 

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タグ
うつくしきふつう, ブリュッセル, ベルギー