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By Takehiko TSUBAKINO/FISH NUDIST on 2015.09.06

夏が終わる前に 鱸 =Fish Nude #22=

本日は御鱸です。旬と言われる夏が終わるころ・・・その旬の残り香をクンクンと嗅ぎたいと思います。

 

スズキは釣り人にはシーバスとも呼ばれ、正直、ブラックバスと似たような魚です。ブラックバスは池や沼、たまに川にもいて、ルアーで釣ってキャッチ&リリースするためだけの魚みたいなイメージになってますが、水のきれいな湖でシラサエビで餌釣りしていた私は、持ち帰って食べる前提でした。塩焼きや刺身がおいしく、スズキとまったく同じ食べ方をしていたんです。ブラックバスだけでなく、スズキもやっぱり水が汚れているところで育つと食べられない、おいしくないのは当然ですね。。。

 

元はといえばスズキ、は雪(すすき)の意なので、「白い魚」「穢れのない魚」というイメージを持たれてたのかなと思います。すすぎ、といばお洗濯ですが、現在の料理で有名な「スズキの洗い」は、すすいで洗ってるので、実は2回洗ってる感じ??笑

 

平目や鯛とか、他の白身の魚とどこが違うの?と思いますが、まず香りが違いますね。皮身の香りが、一番動物っぽい。野性味がある、と言ったほうがよいかもしれませんが、だから皮を焼いた刺身が私は好きですね。半分は皮を焼いて作ることが多いです。 あとはスズキは鯛同様、淡路や明石でよく獲れ、美味しい魚なので、せっかく住んでいるんだから楽しもう、というのはあります。

 

 

<焼霜、腹身糸造り、薄造り 和菓子のような雰囲気> 

 

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

Photo Credit: Takehiko Tsubakino

 

 

この3点はいいスズキが手に入ったらつくりたいところです。あとは皮を捨てるともったいないのはイサギやカマスもそうですね、焼いた皮がついてるほうが香ばしくて美味しくなるという気がします。

 

そして雪(ススキ)の話に戻りますが、鯛や平目と比べて、ホントに白いのはスズキです。それがスズキの和菓子感です。純白の腹身は血色がない。肉が汚れてないです。薄ピンクの鯛と薄黄色の平目が穢れて見えます。

 

島根の宍道湖でスズキの奉書焼が名物なのも、出世魚で縁起がいいとかの前に、穢れのないのが神様のお気に召したんですね。。。香りは野性味があるのに純白。こんなの許していいんでしょうか。

 

<つづく>

椿野武彦/FISH NUDIST

書道家として日本語・中国語の書を修めた後、トルコへ2年間のカリグラフィー留学へと向かう。現地では、アラビア語の書を学ぶ日本人として注目を集めたが、留学期間終了に伴い日本へ帰国。 現在は、魚への愛が高じ、写真家としての活動も活発に行なっている。彼の撮るSASHIMIは、既に欧米のメディアを通じて世界へ発信されているが、当メディアでは、彼の作品だけではなく、「魚の最も美しい姿を撮っていきたい」という彼の想い、"魚のエロ本 Fish Nude"と独特の世界観、表現で語られる世界をお楽しみいただきたい。 (編集による紹介)

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