鰆sawara 春が終わる前に =Fish Nude #11=
ArtBy Takehiko TSUBAKINO on
もう初夏ですが、春が終わる前に鰆<サワラ>を紹介しておきましょう。
おサワラBarというものがあってもいいくらい、私のお気に入りです。
<3枚をサッと置く。手前の刺身が、奥にチョットもたれかかるSexy>
これは腹側の身なので、皮が銀色です。そこにちょっと切れ目を入れています。これは料理の上では醤油をつけやすくするためですが、sashimi写真においては圧倒的にチラリズムです。肉がチラッと。
サワラは多分、たぶんですよ、大きさと形が絶妙なんでしょうね。アジより大きくて、ブリより細くて、鮪ほど赤くなくて、カジキほど白くない。総合しますと、薄ピンクで脂がノッているのです。
皆様は魚の大きさや形を気にされたことがありますでしょうか。最近は魚を一匹買うことは中々無いですよね。太い魚、細い魚。丸い。平べったい。筋肉多い少ない、赤身白身。マグロだと真っ赤。平目だと真っ白(透明)。だからサワラみたいに薄ピンクのポジションを取るのもけっこう大変だということですよ。笑
<お正月早々、サワラにからみつく糸昆布>
また時期が戻ってしまって正月明けです。この頃、細く切った昆布をsashimiに添えるのに凝ってたんです。これを『みだれ髪』と呼んでます。この昆布は濡れすぎてもいけない、渇いてもいけない、生きて御sashimiを這うように置きます。薄桃の刺身に褐色の昆布が纏わりついて、撮ってると頭が震えます。それに正月を過ぎて未練がましく残ったカズノコをそっと添えました。
通常刺身では魚以外はツマ、といって、大根の細切りとかですね、完全脇役なのですが、この昆布は共演者なんです。
サワラの3枚sashimiも、みだれ髪やってました 笑。
<つづく>