SILENTENERGY.JP

  • facebook
  • instagram
  • twitter
  • youtube

The motion & The moment.

ArtBy on

 

バングラディシュのクルナという港街。

世界有数の人口密度を誇るバングラデシュの第3の都市だ。

交易の中心地として発展してきたクルナの街中では、農産物やら資材などを満載に積んだトラックが、砂煙りを舞い上げ活気よく走る。

働く男の肌は一様に黒光りしていて艶やかだ。

この街から電車に乗ってしばらく行くとインドに繋がる。

?

旅をしたのは雨期だった。

一時的な集中豪雨で街が一気に冠水してしまった。

街中に散らばるゴミが排水を妨げ、茶色く淀んだ水面を瞬く間に押し上げていった。

?

2

?

日本であれば、夕方のニュースの冒頭で大々的に扱われるであろう目の前の惨事は、現地の人にしてみれば年中行事の様な光景なのかもしれない。

ネガティブに捉えているのは、「日本では・・・」という固定概念からくるものだろう。

自分の目には非日常的に映る状況の中でも、リキシャのオヤジはペダルを漕ぎ続けていた。

?

ズボンの裾を膝の上までめくり、街に繰り出してみる。

ますます活気づく街の様子がなんともフォトジェニックに映った。

淀んだ水面には生ゴミが浮遊する。

どこかの飲食店で使ったであろうレモンスライスの欠片が、歩みを進める自分の太ももにピタリと貼り付く。

そういえば、雨が降る前に街を散策していて、立ち小便をする男を何人も見掛けたなと。余計なことを思い出してしまった。

彼らの雫は、いま眼下に広がる淀んだプールの一要素となって、自分の足下を漂っているのだと。。

行き交うリキシャにレンズを向けて、華奢で黒光りした車夫の様子を何枚もカメラに収めた。

黒い肌に光る白い歯が、車夫の笑顔をより際立たせていた。

この状況のなかでも、笑顔でペダルを漕ぎ続けるバイタリティに、生きることへの執着を感じた。

?

1

?

バングラディシュの首都ダッカでは、おもちゃ箱をひっくり返したような、うごめく何かを感じた。

?

続く

関連:

タグ
アジア, 写真,