Sashimi book 4 =Fish Nude #26=
ArtBy Takehiko TSUBAKINO on
個別に写真をとったあと、わざわざ写真を集めた本を作ると、また違った楽しみがあります。何度でも見返したくなるような順番を考えるんです。
一枚ずつ撮っていると、その刺身自体の表情だけを気にしているのですが、それをまとめて載せるとなると、順序、調和の意味が重くなってくる。ここも書道と似ていまして、面白いところです。とは言えまだそんなに沢山の本を作ったわけではなく、4冊目。毎回、前回を越えるものを作ってやろうと意気込んで意気込みだけでカラ回りしたり、良いものを撮ってやろうと失敗したり、デジタルの画面で見てたら結構良いのに、本にしたら全くダメで愕然としたり… その足掻きがまた愉し。
〈イワシの血合いとガラスのサヨリを並べる〉
色も違う、左は妖艶に脂乗りまくり、右は清純なガラス。
〈鯖の青銀と、太刀魚の桃銀の対決〉
銀と銀、まだまだッ
〈シマアジとカンパチの腹身のサシ対決。樹氷のような模様比べ〉
あーサシもいいなあ、普段ならあんまり眺めると溶けるから、写真ならでは 笑。
〈ナマズと北寄貝〉
これなんか貝と川魚。まあどっちが勝ちとかではないんですが、悶えるイケナイ対決をまた生み出したいですね。
本がデジタルでも紙でも、それぞ良さがありますが、見開きで2ページ見えるって好きです。
見開きをじっくり眺め、そして次をめくる、という動作が、魚のエロ写真には欠かせないなあと。といいつつ一枚ずつも好きですけど笑。