とある、ダンサーの挑戦
静かなるエナジィを体現する女性たちのプロジェクト、Silent Beauty。
この中に、ダンス、パフォーマンスの表現者として、挑戦を続けるメンバーがいる。
彼女の名前は、SaUrI。
静かに挑戦し続ける、彼女のダンサーとしての矜持
3歳からクラシックバレエ、中学からストリートダンスを始め、常に音楽とダンスと人生を描いてきた彼女。大学時代からダンスを職業としつつ、大学卒業後には株式会社リクルート入社。5年半にもわたって、プロダンサーと社会人を両立してきた異色のキャリアを持つ。現在は様々なジャンルのダンス経験を活かし、振付師・プレイヤー・インストラクターとして活動の舞台を拡げている。
そんな彼女が出ている最新の舞台、アーキタンツ スタジオ パフォーマンス シリーズ vol.9 【アカペラとダンス】『最後之聲 / Our last voices』 あなたの声が消えてなくなる時。。。
ちょうど、この記事が投稿される、3/20-21の二日間限定の公演である。
SaUrIの表現を借りると、今回の公演は、“アクシデントも演出のうち!生もののパフォーマンスとしてアカペラの生声と動きのみで構成されるパフォーマンス”とのこと。
また、本番に向けた練習やリハーサルの様子を、
パフォーマンスには言葉が要らないとも言いますが、リハ中から英語&広東語&日本語の入り乱れる今回のような現場では、多少コミュニケーションに時間がかかり、”なぜそういう演出なのか”、“どうしてそのような判断をしたのか”という部分まで会話ができなかったり、ミスコミュニケーションも生まれる。
でも、背景を沢山知ることで相手のこと、パフォーマンスのこと、どんどん理解が深まります。
と表現している。Chaoticな様子が想像される、国際色豊かなパフォーマンス。興味深い。彼女の挑戦は、国境を越え始めている。
<練習の一コマより>
Silent Beauty SaUrIに対して感じたこと。
パフォーマンスに言語の壁は関係ない。
その解釈からディスカッションを生む。
地道でも、泥臭い人生を歩んで行きたい。
?
初めて彼女に会った時と今とでは、彼女に対するイメージは180度変わった。
華麗なキャリア、多様な経験、自分のなすべきことに突き進む強い意志。彼女はSilent Beautyに入る前からある種、”道が見えている”状態だった。既に人気テレビ番組で踊っていたし、豊富な人脈も持っている。
一方、彼女の口から出てくる発言は、”ゴール”に到る道の遠さ、長さ、自身の未熟さを指摘するものが多い。ギャップがあった。それが、今回の公演に関わる彼女のブログを見ていたら、一つの姿が見えてきた。
あがく、SaUrI。彼女の静かなるエナジィ。
今のブログは明るい。彼女や周りの笑顔しかない。
それでも、なぜだろう。ブログを読んでいて想像されるのは、貪欲に、さらなる多様さや経験、表現するための幅を求めてあがいているSaUrIの姿に他ならない。焦りすら感じる。
きっと、果てしなく遠いところに、本当の”ゴール”はあるのだろう。他人の設定した、勝手な成功なんて次元ではない。
これはSaUrIの自己紹介動画。
今後の彼女の向かう先に興味が尽きない。そんな方にはこちらもぜひ。