「Do it !」
エネルギーに満ちあふれる
テキサス州オースティンの
音楽フェスティバル!
みんなやりたい放題やりたい事をやるのみ!
ぶつかりあうエナジー。
やりたい事があるのなら迷っているヒマはない。
とにかくやってみるのみ!
そのあと、考えればいいよ。
この曲の舞台は毎年3月に5日間に渡りオースティンにて開催されるSXSWに初めて出演した時に感じた事を曲にした。
私が活動している「山崎千裕+ROUTE14band」は、トランペットを中心にドラム、ベース、キーボード、ギターという5人編成である。
ちょうどロックバンドのボーカルの位置にトランペットを吹く女の子がいるとイメージして頂けたらわかりやすいだろうか。
私たちの創るオリジナルの楽曲たちは全て歌詞ということばを用いない。
だがそのどれもが口ずさめるようなキャッチーなメロディとポップなサウンドを土台とし、培って来たクラシックやロックにジャズの要素を取り入れ、一曲一曲ストーリーや想いを丁寧に込めている。
歌詞がないインストバンドとしてのスタイルを強みに結成当初から海外を視野に活動している。
そんな私たちが行きたかった場所、SXSW。
毎年世界中からオーディションを経て約2000ものバンドがその時期に大集合する世界最大の音楽見本市だ。
町中そこら中がお祭り騒ぎである。
特に初めて行った年は何もかもが衝撃だった。
とにかくそこら中で自分たちの音楽を発信している。
お互いそれまでジャンルだとか評判だとかCDの売れ行きなんてもちろん、情報なんて一切知らないが、その演奏が良ければたちまち大喝采と人だかりに包まれる。
そして観客もまた、みんな自分に正直だ。
自分が良いと思ったら好きなタイミングで叫び、どこの国の言葉だろうがドシドシ本人に感想を伝えに行く。
そしてそれをとことん気に入って自信満々に応援してくれるのだ。
このフェスティバルの空気を吸うと自分の迷いなんて吹っ飛んでしまう。
みんな演奏を通してとにかく音楽が好きなんだ!と四方八方から聞こえて来て歩いているだけでエナジーが刺さる。
音楽が好きなら自分の思うように表現したら良い。
ただそれだけである。この楽しい時間とにかく迷ってる暇も必要も無い。
思いっきりやるのみ。
完全にこの楽しさの虜になってしまった私たちは毎年オーディションを受け、今年2016年3月にも4度目の出演が決まっている。
音楽家がVIPな待遇であるのもこのフェスティバルの楽しみの一つである。
とにかく楽しみである。
そんなエネルギーが渦巻くこの空気をどうにか日本に持ち帰り、ステージから客席に解き放ちたいと書いた一曲がこの『Do it!』。
実際私達のライブ会場で演奏する際には、お客さんも一緒にジャンプし益々テンションの上がる一曲になった。
その空気も是非一度、会場で味わって欲しい。
山崎千裕
※編集部注
聞きたい!という方もいらっしゃると存じますが、Do it! のサンプル音源等がございませんでしたので、彼女のライブに行かれるか、こちらでご購入ください。