うつくしきふつう=NOTふつうウィークAustin, Texas, US=
ArtBy Naho Inoue on
テキサス州オースティン
2872kmドライブにてたどり着いた目的地は。
?
ゆったりとした川にシンボルは州庁舎、主張しすぎてないビジネスビルと大学。パッと見”よくあるタイプの”この街。実は世界のライブミュージックの首都と呼ばれており、飾らない街並みにずらり200以上のライブハウスをもつ。そして年に一度、音楽と映画とインタラクティブなフェスティバル会場と化す。
?
?
?
?
?
クタクタなカラダ、ぼんやりと眺める車窓から徐々に見え出すカラフルな表情のひとたち。ふと窓をあける、とぶわぁっっとまとわりついてきたサウンドたちに引きずり込まれる。
?
今年もやってきた!!!
?
?
?
SXSW
世界中から才能を掘り出しにきたひと、才能を売り込みにきたひと、踊りたいひと、路上で生活費を稼ぐひと・・・あまりにも躍動感のあるエナジィが飛び交ってはマッチングし弾け飛んでいるその空間。
ワールドバイキングのようにいろいろな味のライブハウスが並び、建物の内から道路から、これはどう?こっちも最高だよといわんばかりのカラフルな音たち。オーディエンスはお好みの”味”を見つけては声をあげ、踊るといういただき方をする。
届けるひとがいれば
受け取るひとがいる
からだ中で
伝え合う?
?
?ここにいるひとはみな、素直だ。
もとい、ここの空気がひとを素直にさせてしまう。
ミュージックランゲージ
ぷらりと音楽味見をしながら町散歩をしていた。覗いたパフォーマンスはギターベースキーボードにドラムといういわゆるバンド編成にヒューマンビートボックスのコラボレーション。
そちらに通りがかったのはお昼みかけたサックス吹きのお兄さん。気づけば楽器をもちなんともするりと溶け込む。
ついさっきまで共にバーガーにかぶりつきわたしの右横を歩いていた今回の旅の主役も、気づけばいそいそと手にトランペット。
10分もすれば床でくるくる回るダンサー付きの立派な大パフォーマンスに、カメラ片手に身体を揺らしひゅーひゅー言う自分もまた素直になってしまっていることに気づく。
あちらこちらで絶え間なく主張する音の中、融合していく瞬間がたまらなく好きである。
ここの共通言語は、何語でもない、音楽。
?
?
?