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魚とは何か =Fish Nude #2=

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Fish Nude #2

What is SAKANA?

こんにちは。今回、魚、それ自体に迫ります。

誤解のないように申しますと、別に学術的に魚を定義しよう、と思ったわけではないんです。それなら、すでにあると思うんです。〇目〇科です、とか分類上どうだとか。というより、私自身が、何でこんなに魚ばっかり眺めたり、刺身作って写真とったりしてるんだろうな、と問いかけてみた結果をお話しいたします。一つずつ、糸を手繰っていく感じですよ、魚だけに

 

幼少から魚を見つめて30年以上。何だろうな魚って…なんでサカナ、サカナって追っかけてきたんだろうなぁと改めて考えて、なんとなくの答えは出てきました。

羞恥心もなくいきなり結論から言いますと…魚は、植物と動物の中間なんです。これが最大の秘密であり魅力です。植物と動物を見たときに受ける印象を混ぜこちゃにぶつけてくる唯一の生き物です。

 

一例を挙げましょう。店に丸ごとが売ってても、誰も気持ち悪いと言わない。ズバリ美しいからです。実はここがスゴい。私はそこに何か両性具有的な魅力を感じているのです。

 

それはカラダの作りから見ていくとよく分かります。

須磨の小鯛  花園だ!

Photo Credit: Takehiko TSUBAKINO

<須磨の小鯛 花園だ!>

 

そもそも、犬猫牛など四肢がある動物は、人間となんとなく似てるためか、屍の写真なんて見たくないですね。。だからどんどん撮る気にもなれないですし。対して、花とか植物は、そもそも動物的な動きがなくて、眼もない、と。修業が足らないだけかもしれません、ひょっとしたらその道の方は、植物の表情が見えるのかもしれませんが、私には見えません 笑。

魚は、生き物として目線があるのに、ハッキリした四肢がない。代わりに、オブラートに包んだ表現?として、花弁みたいな「ヒレ」がある、と。たまに手足っぽく動くんでしょうけど、手足ではない。生死が美しくオブラートに包まれてます。絶妙なポジション。

 

なぜ、アジの姿造り(活け造り)を平気で食べられるのか?スレスレですよ。動いてたりするのに。それは「ヒレ」だからです。「ヒレ」ってすごいでしょう。花ビラなんですよ。だから、刺身のツマに、花や葉っぱを置いちゃうんですよ。あれは親和性があるもんだから、無意識にやってるんですよ。ほら、パッと分かったでしょう?

 

そして刺身にすると、生きてるときより綺麗だったりする。切られて綺麗ってどういう意味ですか。秘宝館ですよ。死してなお美しい、、、しかも食べることができる、と。背徳感がありますね、踊り喰いなんて、味じゃなくて背徳感からの快感でやってるんですよ、だから私は魚にすごく可能性を感じてやっています。

 

〈つづく〉

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タグ
fish nude, sashimi, 小鯛, 須磨