The motion & The moment.
ArtBy Hiroyuki Toyokawa on
おもちゃ箱をひっくり返したカオス
世界有数の人口密度を誇るバングラデシュの首都ダッカ。
なかでも、オールドダッカと呼ばれるエリアのエネルギーが印象的だった。
空港から直接タクシーに乗り、このエリアに向かった。
タクシーの車窓に見えるダッカはエネルギーに満ち溢れるものだった。
自動車、バス、リキシャ、オートリキシャ、人、人、人、警察。
色んなモノが一緒くたに道路を覆う。
鳴り響くクラクション、行き交う人の怒号、路線バスの客引きがバスをぶっ叩く音。
そして、車と車の隙間に割り込むリキシャ。道端で客待ちをするリキシャを一掃する警備員。
歩道橋の上から眺めるその様子は、何かのアトラクションかパーレードを見るような感覚だった。
しかしそこにはリアルがあって、エネルギーが満ち溢れていた。
ダッカの慢性的な交通渋滞を目の当たりにし、カルチャーショックを受け、ただただ目の前のうごめく生命体に釘付けだった。
そこに住まう人たち
あまり観光資源のないバングラデシュには観光客がほとんどいない。
さらには敬虔なイスラム国家で、お酒を街中で買うことは至難の技。
しかし、そこに住まう人たちは、いわゆる観光スレをしていない人ばかり。
日本人とわかるのだろうか、街を歩けばやたらと声を掛けられ、自分は日本に行ったことがあるだとか、日本に友達がいるだとか、ありったけの日本の話をひとしきり喋る。
そして、俺の写真を撮れと笑ってポーズをとる。
屈託のない笑顔、黒光りした肌とヤニで黄ばんだ歯。
この人たちからは生きることの必死さを感じた気がする。
人の印象が、その国のイメージを形成すると言っても言い過ぎではないと思う。
不便すぎる国だけど、もう一度行ってみたいな。
続く。。
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