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「成功の半分は粘り強さ」ジョブズの言葉の残り半分を、最下位のメッツが教えてくれた 34

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「成功の半分は粘り強さ」ジョブズの言葉の残り半分を、最下位のメッツが教えてくれた

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米ビジネス誌Inc.に、起業家で投資家のデイヴ・カーペンが寄せたコラム。テーマは、スティーブ・ジョブズが1995年に語った「成功する起業家を分けるものの半分は粘り強さ」という有名な言葉。では残り半分は何なのか?というもの。

カーペンがその答えを見つけたのは、40年以上応援してきたニューヨーク・メッツの、地区最下位に沈んだ2026年シーズンでした。負け続けるチームを今も全試合見ている理由と、投資先の創業者を見てきた経験が重なり、「情熱のない粘り強さは意地になる」という結論に行き着きます。

根性論で語られがちな起業について、選ぶ段階の話として捉え直している点が面白い一本です。

Steve Jobs Said Half of What Separates Successful Entrepreneurs Is Perseverance. This Year Taught Me What the Other Half Is (Inc.)

2026年10月13日、起業家で投資家のデイヴ・カーペンが、Inc.のコラムでこの言葉の「残り半分」を取り上げました。答えを教えてくれたのは、今年ナショナル・リーグ東地区の最下位に沈んだニューヨーク・メッツだったそうです。

ジョブズ自身が言っていた「残り半分」

ジョブズの発言には続きがあります。起業はとてもつらく、人生の多くをそこに注ぎ込むことになる。だからその問題に強い情熱がなければ、生き残れずにやめてしまう、という趣旨です。

有名なのは「半分は粘り強さ」の部分です。けれどジョブズは同じ流れの中で、粘り強さを支えるものとして情熱を挙げていました。カーペンのコラムは、この後ろ半分に光を当てています。

心理学者アンジェラ・ダックワースも、やり抜く力(グリット)を「情熱」と「粘り強さ」の2つの要素の組み合わせとして定義しています。続ける力と、好きでいる力。ダックワースの定義でも、この2つはセットで扱われています。

語った時期にも意味があります。ジョブズは1985年に自ら創業したアップルを追われ、NeXTを立ち上げていました。アップルに戻るのは1997年です。1995年のインタビューは、その10年余りのまっただ中で行われました。成果が見えない時期を過ごしていた本人の言葉として読むと、「半分」の重みが変わってきます。

66勝78敗、首位と20ゲーム差

カーペンは40年以上メッツを応援してきたファンです。2026年のメッツは、4月を10勝21敗で終えました。その中には12連敗が含まれます。シーズン途中には監督も交代しました。コラム執筆時点の成績は66勝78敗。地区最下位で、首位アトランタとは20ゲーム差です。

それでもカーペンは、今も全試合を見ています。彼はこれを規律や我慢の成果とは考えていません。チームが好きだから見ている。理由はそれだけだと書いています。

5月にも彼はInc.に「メッツを応援してきたことが、自分にとって最高の創業者トレーニングだった」という趣旨のコラムを書いていました。負け続けるチームを見続ける経験と、会社を続ける経験を重ねて考えてきた人です。

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情熱のない粘り強さは「意地」になる!?

カーペンの結論は明快です。情熱のない粘り強さは、ただの意地っ張り(stubbornness)になる。気持ちの入っていない事業を押し通す創業者を、彼は「行き詰まっている(stuck)」と表現します。外から見れば同じように耐えていても、中身は違うと彼は見ています。

これは投資家としての観察でもあります。カーペンは自身の投資会社 Kerpen Ventures で創業者に出資しています。悪い四半期を乗り越えて残る創業者は、グリットのスコアが一番高い人たちではなかったと書いています。

グリットの高さは、続ける力の目安として広く使われています。カーペンの観察は、その数字だけでは生き残りを予測しきれないことを示しています。

数字で測れる根性の強さより、その問題をどれだけ好きでいられるか。続けられるかどうかを分けるのはそこだ、というのが彼の見立てです。

最下位でも応援したい問題を選ぶ

この話を仕組みとして見ると、順番が大事になります。粘り強さは、出来事が起きたあとに必要になる力です。情熱は、何を選ぶかの段階で決まります。だから粘り強さを鍛えるより前に、取り組む問題の選び方を考える必要があります。

カーペンがコラムの最後に置いた助言も、この選び方の話です。最下位になっても応援し続けたいと思える問題を選ぶこと。

ファンが負けの続くチームを見続けられるのは、勝ち負けとは別のところでチームが好きだからです。事業も同じで、売上が落ちた四半期にも向き合いたいと思える問題なら、粘り強さは無理をしなくても後からついてきます。ジョブズの言う「半分」は、この好きでいる力に支えられて初めて成り立つ、というのがカーペンの読み方です。

コラムが書かれた時点で、メッツは66勝78敗の地区最下位でした。40年以上応援してきたカーペンは、その年も試合を見続けています。

40年以上メッツを応援し続けた起業家が、最下位の年に粘り強さを支える情熱の重さを確かめた

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Inc., スタートアップ, スティーブ・ジョブズ, デイヴ・カーペン, ニューヨーク・メッツ, 情熱, 粘り強さ, 起業家
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