Boy meets fish =Fish Nude #12=
ArtBy Takehiko TSUBAKINO on
〈駅出て5mで海、カラダをすべて投げ出したくなります〉
子供を連れて須磨海岸。ここに来ると開放的で。とくに海水浴シーズン真っ只中をハズした時期、初夏と秋ですね、砂浜にバッサーっと寝転んで何もしたくなくなるんです。釣りと撮影はしますが。
<クワガタを描く>
紙は砂浜全部! エンピツは流木!勝手にやってくれたまえ!
ただ、魚が釣れて写真を撮りはじめると、駆け寄ってきた子供に
「そこをどけーッ! 夕陽を遮るなッ!!」
と怒鳴ったりするのでアレなんですが、この真剣さが分かってもらえるだろうし、覚えてないだろうな…と流してます 笑。
これが、ザ?真剣に熱中する親の背中、ですよ。まちがいない。
〈釣りを覚えたての息子〉
あとは…魚や昆虫は手軽な生々しい情報なので触れたほうがよかろう、と。決して親の勝手だけで砂浜に来てるんではない、と。笑
ほっとくとずっとテレビ見てますから。Huluとかエンドレス。別にテレビが悪くないと思うんです。わたしもテレビすごく見てましたから。ファミコンも。しかしそれと等量のトンボとクワガタを見てましたけどNE。
私とは異なる時代に生きる彼らに、あまり確信をもって言えることもないのですが、魚ならずっと変わらないしイイかなと思って、ちょっと釣りなども教えています。
大体、私なんか、友達ん家に遊びに来たくせに、いきなり独りで広告の裏に字を延々書くような、何がしたいのか分からん子供でしたから。私にいろいろ習うより、魚のほうが絶対マシ 笑
「オトーサンはとくにいいから、サカナに聞きなさい」とか意味深なこと言うことにします、将来何か聞かれたら。
〈 キビレ 40cm。こんなのも釣れます。隣で愛を語ってたカップルが、見せてください〜 って寄ってきました。〉
これも子供をどかして撮った写真。涙がでますね 笑
もう日も暮れた須磨海岸。向こう岸に淡路島が見えます。いつもこんな時間まで粘ってます。
うしろ髪ひかれつつ。また来週も海かな。
<つづく>