? ? 師走。
バタバタと慌ただしいような、ひとそれぞれの”締め”を終えどこか安堵感を伴ったゆったりしたような独特な空気が流れる年末。
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パタパタとしているうちのひとりの私も、旅写真を見ながら今回はどこにしようと頭のなかの引き出しをさらう中、自分の一年も振り返らずにはいられなくなった。
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年内最後にピックアップした町は、2015年最初の旅であり、今年のキーワードのひとつとなった”音楽”の町、ニューオーリンズ。
ご縁にご縁が重なり、トランペッターの女性率いるバンドアメリカツアーでの撮影同行。
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?夜が似合う街
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アメリカ音楽の根源のひとつ、黒人発祥のブルース。
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あまりにも有名な”音楽の町”での空気は、900kmのドライブを経てとっぷり暮れた夜、車の扉を開けたとたん、ぶぁっとわたしの五感をドキドキでうめつくした。
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8割がたの黒人プレイヤーに、キラリと光るおのおのの相棒金管楽器。
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路地に立ち並ぶ扉を開けっ放しのパブからは、通りいっぱいに混じる音。
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そして酒を片手に最高のつまみを探すように、好みの音を聴き漁る客。
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これが彼らの日常。色めいていて、グルーヴィーな、ふつうの夜。
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太陽の時間
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旅中で溜まりまくった洗濯のためランドリーへ行った。視界に映るのは、昨夜のマジックのような色めいた空間がうそだったかのような、よくある田舎町のふつうの光景。
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しかし、そこはニューオーリンズ。相変わらず生音が町全体のBGMとして四方八方からそよいでいる。そして路地によって様々な顔をみせる。
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萎縮してしまうほどの音とひとのエナジィに満ちた黒人街エリアでは、毎週日曜日に行われているというパレードにも出くわした。クール、ハッピー、という言葉ではしっくりこないその空気感、バチっとくる言葉は、ドープ。
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そんなたたみかけてくるような音楽に包まれた、最高に心地よいがピカリと光らなければうもれてしまう音の町の一角で、彼女たちはしっかりとジャパニーズソウルでロックしていた。
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